蔵々村(読み)ぞうぞうむら

日本歴史地名大系 「蔵々村」の解説

蔵々村
ぞうぞうむら

[現在地名]妙高高原町蔵々

北流するせき川右岸にあり、南は兼俣かねまた新田、北は大谷おおたに(現妙高村)関川対岸は北国街道に沿う田切たぎり村。戦国時代には田切城と並んで蔵々にも塁が築かれていたという。往古浄蔵寺貴所という山伏子孫が土着したという。松平光長が高田藩主の時代に村高六石一合をもって一村となったと伝える。その後大谷村の枝村となり、明和二年(一七六五)訴訟により独立したという。一切の郷帳類に名前がなく、村高など不明。延享二年(一七四五)大谷村新田蔵々は、桶海おけみ(現妙高村)の内で馬の朝草を盗んだのを見つかり、鞍二・鎌二を取上げられている(「謝証文」後藤環氏蔵)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android