蔵光村(読み)くらみつむら

日本歴史地名大系 「蔵光村」の解説

蔵光村
くらみつむら

[現在地名]新発田市蔵光

坂井さかい川左岸にあり、東部の山地から流れ出る三光さんこう川が当村西方で坂井川に合流する。字小館こだてにある曹洞宗神応山香伝こうでん寺は、もと東方まる山の麓にあり、治安元年(一〇二一)平保比丘尼の開いた天台宗神応院が始まりと伝える。加地かじ庄地頭佐々木(加地)氏の菩提寺の一つで、天正年間(一五七三―九二)加地春綱のときその館の地を与えられ再興耕雲こううん(現村上市)の固剛宗巌を開山とし、曹洞宗に改めたという。境内は方一〇〇メートル、周囲には土塁・堀の跡が残る。近世ははじめ村上藩領で、正保国絵図に村名がみえ、五六〇石余。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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