蔵屋村
くらやむら
[現在地名]横田町中村
樋口村の東に位置し、西流して同村で斐伊川に合流する蔵屋川の狭い流域に立地する。慶安元年(一六四八)の検地帳が残る。寛文一〇年(一六七〇)の検地帳写によると高二六九石余・反別二七町余。「雲陽大数録」では高三二〇石。元禄十年出雲国郷帳・天保郷帳には記載がない。明治八年(一八七五)樋口村など三村と合併し中村となる。臨済宗妙心寺派報恩寺がある。「雲陽誌」記載の王子権現は明治八年羽鳥神社と改称し当地の鎮守となる。毘沙門にはかなやざこ鑪遺跡がある。毘沙門堂は享保一三年(一七二八)九月同地に移築され入仏供養が行われており、製鉄遺跡はそれ以前のものとされる。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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