蔵輪寺(読み)ぞうりんじ

日本歴史地名大系 「蔵輪寺」の解説

蔵輪寺
ぞうりんじ

[現在地名]天理市山田町

中山田なかやまだ集落にある。竜光山と号し、高野山真言宗本尊は地蔵菩薩半跏像。古く婆羅門僧正が建立したというが不詳。東大寺大仏を修補した山田道安の菩提寺。道安が出家してここに居住したのは、永禄六年(一五六三)から天正元年(一五七三)死去するまでで、本堂傍らの位牌堂位牌が安置されている。位牌の表面に「捐館雲外道安大居士 捐館天真生宗大居士 神儀」、裏面に「天正元癸酉年十月二十一日 馬場城主山田民部大輔 藤原順貞 元亀二辛未八月四日 申時討死三十二才 岩掛城主山田太郎左衛門藤原順清」とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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