婆羅門僧正(読み)バラモンソウジョウ

デジタル大辞泉 「婆羅門僧正」の意味・読み・例文・類語

バラモン‐そうじょう〔‐ソウジヤウ〕【婆羅門僧正】

菩提僊那ぼだいせんな

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精選版 日本国語大辞典 「婆羅門僧正」の意味・読み・例文・類語

バラモン‐そうじょう‥ソウジャウ【婆羅門僧正】

  1. インドの人。名は、菩提僊那(ぼだいせんな)([梵語] Bodhisena)。姓は婆羅遅。バラモン出身であったため、日本で俗にこの名で呼ばれた。中国五台山の文殊菩薩を慕って中国に来たが、天平八年(七三六)入唐した遣唐使に乞われて、共に来朝。大安寺に住み、天平勝宝三年(七五一僧正翌年奈良東大寺大仏供養導師をつとめた。(七〇四‐七六〇

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「婆羅門僧正」の意味・わかりやすい解説

婆羅門僧正
ばらもんそうじょう

[生]?
[没]天平宝字4(760)
日本に渡来したインドの仏教僧。バラモン階級のバーラドバージャ Bhāradvāja姓の出身で,名をボーディセーナ Bodhisenaといい,菩提僊那 (ぼだいせんな) などと音写。中国僧道せん,ベトナム僧仏徹とともに天平2 (730) 年に中国を出帆,同8年太宰府に到着。行基とも会見し,天平勝宝2 (750) 年には僧正となった。また,東大寺大仏開眼法会には導師をつとめた。『華厳経』に学殖の深い人であったらしく,また呪術的な面に秀でていたといわれる。

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「婆羅門僧正」の解説

婆羅門僧正 ばらもんそうじょう

菩提僊那(ぼだい-せんな)

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世界大百科事典(旧版)内の婆羅門僧正の言及

【菩提僊那】より

…Budhisenaの音訳。世に婆羅門僧正,菩提僧正という。南天竺の婆羅門の出とされ,中国五台山の文殊菩薩の霊験を耳にして入唐し,第9次遣唐使多治比広成,学問僧理鏡の要請にこたえて,林邑僧仏哲,唐僧道璿(どうせん)らとともに,736年(天平8)5月に大宰府に来航し,8月難波津に到着,行基などの出迎えをうけて平城左京の大安寺に入り,子弟を指導した。…

※「婆羅門僧正」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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