蕭瑟(読み)ショウシツ

デジタル大辞泉 「蕭瑟」の意味・読み・例文・類語

しょう‐しつ〔セウ‐〕【××瑟】

[名・形動]秋風が寂しく吹くこと。また、そのさま。
「―なる林のうち、幽冷なる池の上に」〈漱石幻影の盾〉
[ト・タル][文][形動タリ]に同じ。
「―たる秋光の浜に立てば」〈蘆花不如帰

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精選版 日本国語大辞典 「蕭瑟」の意味・読み・例文・類語

しょう‐しつ セウ‥【蕭瑟】

〘名〙 (形動ナリ・タリ) (「蕭」は風や落葉のものさびしい音の形容。「瑟」は大形の琴で、ものさびしい音がするところから) 秋風がものさびしく吹きすさぶこと。また、そのようなさまや、その音。
懐風藻(751)望雪〈紀古麻呂〉「浮雲靉靆縈巖岫、驚飈蕭瑟響庭林
三国伝記(1407‐46頃か)一二「老檜風に咽ては蕭瑟を含み」 〔宋玉九弁

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