薛聡(読み)せっそう(その他表記)Sǒl-ch`ong

改訂新版 世界大百科事典 「薛聡」の意味・わかりやすい解説

薛聡 (せっそう)
Sǒl-ch`ong

朝鮮新羅の7世紀の文人生没年不詳。字は聡智。名僧元暁の子。儒学者として強首にやや遅れて活躍,新羅語を漢字で表す方法(後世吏読(りと))を集成し,漢文を新羅語で読み解く方法(吐(と))を考案して経典を講釈するなど,中国学芸の摂取と儒学の発展に寄与した。また,官職翰林をへて王の政治顧問役をにない,神文王(在位681-692)に道徳規範の順守を説いた《諷王書(花王戒)》が伝わる。諡(おくりな)は弘儒侯。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

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