薩摩錫器(読み)さつますずき

事典 日本の地域ブランド・名産品 「薩摩錫器」の解説

薩摩錫器[金工]
さつますずき

九州・沖縄地方、鹿児島県の地域ブランド。
鹿児島市・霧島市などで製作されている。江戸時代初期、鹿児島市郊外の山中に発見された錫鉱脈は、薩摩藩の大きな財源となった。溶解から研磨まですべて手作業でつくられる。表面を酸に腐食させた錫器を梨地とよび、いぶし銀のような渋い光沢が、古来より薩摩の人々に愛されてきた。現在では、酒器・花器など伝統的なもののほかアクセサリーなどもつくられている。鹿児島県伝統工芸品

出典 日外アソシエーツ「事典 日本の地域ブランド・名産品」事典 日本の地域ブランド・名産品について 情報

デジタル大辞泉プラス 「薩摩錫器」の解説

薩摩錫器

鹿児島県鹿児島市、霧島市などで生産される錫工芸品。県の伝統的工芸品に指定

出典 小学館デジタル大辞泉プラスについて 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android