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行道 ぎょうどう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

行道
ぎょうどう

本来は,会で本尊や堂塔の周囲を仏を念じて経文を称えたりしながら回る礼拝形式をいい,東大寺二月堂の修二会 (しゅにえ。お水取り) の六時行道などがある。日本では,仏像または信仰の対象となるものを奉じて行列をなして進む「行像」も行道と称する。この種の行道には,菩薩などの仮面 (行道面) をつけたものが練り歩く「来迎会」「練供養」といわれるものがあり,奈良の当麻寺 (たいまでら) ,東京の浄真寺 (九品仏) ,大阪の大念仏寺などで行われている。

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デジタル大辞泉の解説

ぎょう‐どう〔ギヤウダウ〕【行道】

仏道の修行をすること。
法会で、僧が行列して読経しながら仏像や仏堂の周囲を右回りにめぐること。
法会で、が行列して読経しながら道を練り歩くこと。御練(おね)り。

こう‐どう〔カウダウ〕【行道】

道を行くこと。また、通り道。特に、天体運行についていう。

ゆき‐みち【行(き)道/行き路】

行くときの道。行きの道。往路。
行くべき道。ゆくての道。
費やしたものの行く先。使い道。
「宝の行方知れてはあれど金子(きんす)の―」〈人・梅児誉美・四〉

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百科事典マイペディアの解説

行道【ぎょうどう】

練供養(ねりくよう)とも。元来仏道修行の略,また列をなして進むこと。古来仏の周囲を右回りに巡って供養する儀式。旋匝(せんそう),繞仏(にょうぶつ)とも。また,塔を巡る供養の儀式をもいう。

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デジタル版 日本人名大辞典+Plusの解説

行道 ぎょうどう

1718-1810 江戸時代中期-後期の僧。
享保(きょうほう)3年生まれ。木食(もくじき)観海から木食戒をうけて日本廻国を発願。全国各地の廃寺を復興し,自作の仏像を奉納,真言密教に念仏をとりいれた教えを説いた。仏像は木食仏,微笑仏とよばれ,円空仏とならび称されている。文化7年6月5日死去。93歳。甲斐(かい)(山梨県)出身。俗姓は伊藤。通称は五行菩薩,明満仙人。号は木食。

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世界大百科事典 第2版の解説

ぎょうどう【行道】

(1)仏の周囲を右回りに巡って仏を敬礼供養する作法。遶仏(にようぶつ),施遶(せによう)ともいう。インドでは右手を浄,左手を不浄とする思想があり,比丘たちは仏に対して右遶三匝(うにようさんそう)する(右回りに3回回る)のが例法となった。中国では左を上位とする考えがあって戒壇を巡るときに左回りすることもあり,日本でも座禅のときに眠けを覚ますための香版(警策)をもって回る役の巡香(じゆんこう)は左回りであるが,そのほかはすべて右回りである。

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大辞林 第三版の解説

ぎょうどう【行道】

( 名 ) スル
〘仏〙
仏道を修行すること。 「七日が間、共に-して懺悔を致す/今昔 9
列を作って読経しながら本尊や仏堂の周りを右に回って供養礼拝すること。回る対象により、遶仏にようぶつ・遶堂などともいう。
経文を唱えながら屋外を歩くこと。
経行きようぎよう 」に同じ。

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世界大百科事典内の行道の言及

【行道面】より

…インドや中国の仏寺で行われていた行像や行道の影響を受けて,日本の仏寺でも古代から大法要には特定の仮装の者が参加している。その種類や数は法要の形式や時代によって異なるが,この仮装に用いる仮面を総称して行道面という。…

【庭儀】より

…寺院の堂外の儀礼と,堂内の儀礼が密接にかかわりながらとり行われるが,たとえば法要と舞楽が並行して行われる庭儀舞楽法要の場合は,仏教儀式と舞楽が,堂内と堂外の舞台を用いて有機的に構成される。庭儀には行道(ぎようどう)を伴い,堂内に入場する僧侶は2列に並んで〈庭讃〉の声明曲(しようみようきよく)を,また散華行道の場合は《(ばい)》《散花》などの曲を唱誦する。とくに導師読師講師(こうじ)は傘をさしかけられたり,輿(こし)に乗って入場し,僧侶の装束も盛装になるなど,すべてが大がかりに行われる。…

【寺事】より


[寺事と法要]
 寺事の中核となる法要は,何曲かの声明(しようみよう)と,特定の修法(しゆほう)や読経などを組み合わせて構成されている。その組合せ方によって種々の意義を表明しうるわけであり,これに礼拝行道(ぎようどう),呪法(呪師)などの所作を加えて,より意義を鮮明にし,儀礼としてのかたちを整えている。数多くの法要形式の中には,8世紀にすでに完成していたものもあり,現代の制作になる新しい法要形式もある。…

※「行道」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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