百科事典マイペディア 「五代帝王物語」の意味・わかりやすい解説
五代帝王物語【ごだいていおうものがたり】
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後堀河(ごほりかわ)、四条(しじょう)、後嵯峨(ごさが)、後深草(ごふかくさ)、亀山(かめやま)の5代の天皇の事歴を中心とした和文の歴史物語。作者は不詳。もっとも新しい記事は1298年(永仁6)3月の順徳(じゅんとく)天皇皇孫源彦仁の死で、また写本のなかには1327年(嘉暦2)の奥書をもつものがあり、成立はこの間と考えられる。末尾に後嵯峨天皇没後の御附属状披露の事が載せられ、両統迭立(てつりつ)の発端を論ずるうえで「御治世の事は関東計申(はからいもうす)べし」という記事は有名である。『増鏡(ますかがみ)』を補填(ほてん)しうる記事も多い。『群書類従』帝王部所収。
[田中博美]
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