薬指(読み)クスリユビ

大辞林 第三版の解説

くすりゆび【薬指】

〔薬を水にとくのに用いたのでいう〕
小指の隣の指。名無し指。紅べに差し指。薬師くすし指。

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精選版 日本国語大辞典の解説

くすり‐ゆび【薬指】

〘名〙 親指から四本目、小指のとなりにある指。古く、薬を溶かしてつける時に用いたところから、この名がついたという。べにさしゆび。べにつけゆび。ななしゆび。くすしゆび。
※書字考節用集(1717)五「無名指 クスリユビ」
[語誌]文献上の主要出現時期は、およそ、奈良~鎌倉にナナシユビ、鎌倉~江戸前期にクスシユビ、室町末期~明治にベニサシユビ、となっている。また、中世には既にクスシユビとクスリユビとが共存し、主として前者が上層語・文章語、後者が庶民口頭語として位相を分かち合っていたと考えられる。

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世界大百科事典内の薬指の言及

【手】より

…両者合わせて軽くへこんだ皿状をなし,その凹面(前面)を〈手掌(しゆしよう)palm〉〈手のひら〉または〈たなごころ〉といい,凸面を〈手背back of the hand〉または〈手の甲〉という。指は5本あって,これを橈骨の側から尺骨の側へ順次に〈第1指,母指,親指〉〈第2指,示指,人差指〉〈第3指,中指(ちゆうし∥なかゆび)〉〈第4指,薬指(やくし∥くすりゆび)〉〈第5指,小指(しようし∥こゆび)〉と呼ぶ。母指は2節からなり,太くて短く,手根中手関節が多軸性に動く。…

【指】より

…示指を食指というのは食事にだけ用いたからで,《春秋左氏伝》宣公に,食指の動いた子公がスッポン料理に相伴(しようばん)させられないのを怒り,指を鼎(かなえ)につけてなめながら退出し,霊公の不興を買う話がある。無名指は薬師(くすし)が薬を調合するときにこの指を用いることが多かったので薬指となった。季は〈末〉または〈小〉の意である。…

【手】より

…両者合わせて軽くへこんだ皿状をなし,その凹面(前面)を〈手掌(しゆしよう)palm〉〈手のひら〉または〈たなごころ〉といい,凸面を〈手背back of the hand〉または〈手の甲〉という。指は5本あって,これを橈骨の側から尺骨の側へ順次に〈第1指,母指,親指〉〈第2指,示指,人差指〉〈第3指,中指(ちゆうし∥なかゆび)〉〈第4指,薬指(やくし∥くすりゆび)〉〈第5指,小指(しようし∥こゆび)〉と呼ぶ。母指は2節からなり,太くて短く,手根中手関節が多軸性に動く。…

※「薬指」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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