薬降る(読み)クスリフル

精選版 日本国語大辞典 「薬降る」の意味・読み・例文・類語

くすり【薬】 降(ふ)

  1. 昔、陰暦の五月五日を薬日と称し、この日の正午頃に雨が降ることをいう。その雨を神水といい薬を作るのに用いられ、また、雨のかかった薬草特効があるとされた。《 季語・夏 》
    1. [初出の実例]「帷子や薬降たる人通り」(出典:俳諧・蓼太句集(1769‐93)二)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android