薬降る(読み)クスリフル

デジタル大辞泉 「薬降る」の意味・読み・例文・類語

くすり

薬日くすりびである陰暦5月5日の正午ごろに雨の降ることをいう。その雨水医薬を製すると特に薬効があるとされた。 夏》「―空よとてもに金ならば/一茶

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精選版 日本国語大辞典 「薬降る」の意味・読み・例文・類語

くすり【薬】 降(ふ)

  1. 昔、陰暦の五月五日を薬日と称し、この日の正午頃に雨が降ることをいう。その雨を神水といい薬を作るのに用いられ、また、雨のかかった薬草特効があるとされた。《 季語・夏 》
    1. [初出の実例]「帷子や薬降たる人通り」(出典:俳諧・蓼太句集(1769‐93)二)

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