藤原三守(読み)ふじわらの みもり

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「藤原三守」の解説

藤原三守 ふじわらの-みもり

785-840 平安時代前期の公卿(くぎょう)。
延暦(えんりゃく)4年生まれ。南家藤原真作(まつくり)の5男。母は御井氏。嵯峨(さが)天皇に東宮時代からつかえ,信任された。弘仁(こうにん)7年(816)参議。従二位にすすみ,承和(じょうわ)5年右大臣。後山科大臣とよばれる。学問に通じ,「弘仁格式(きゃくしき)」編集にくわわった。承和7年7月7日死去。56歳。贈従一位。名は「ただもり」ともよむ。

藤原三守 ふじわらの-ただもり

ふじわらの-みもり

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の藤原三守の言及

【綜芸種智院】より

…創立の時期は,空海によって〈綜芸種智院式幷序〉の書かれた828年(天長5)ころと考えられる。同式幷序には,藤原三守の寄進した左京九条の宅・地によって設立したこと,仏教すなわち顕密の二教と儒教の計三教を教育の基本とすること,広く貧賤の子弟に門戸を開くことを明らかにし,さらに仏教および外典の教師を招くこと,教科目,教師と弟子への糧食の支給などを定めている。しかし,835年(承和2)に空海が没し,次いで藤原三守が没すると,綜芸種智院の維持は困難となり,空海の弟子実恵らは,同院を売却して丹波国大山荘を購入し,東寺の伝法料として施入した。…

※「藤原三守」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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