藤原家子(読み)ふじわらのかし

朝日日本歴史人物事典 「藤原家子」の解説

藤原家子

没年:宝亀5.7.21(774.9.1)
生年:生年不詳
奈良時代女官。贈正三位尚膳。「やかこ」とも。藤原宇合の娘で,従兄弟の魚名と結婚し,鷹取,鷲取らを出産したものと思われる。当時,貴族の間では近親結婚による一族結集が顕著で,また上層貴族の妻たちはほとんど高位女官として活躍したが,その典型例。<参考文献>「藤原朝臣家子」(『角田文衛著作集』5巻)

(服藤早苗)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

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