日本歴史地名大系 「藤森神社跡」の解説 藤森神社跡ふじのもりじんじやあと 大阪府:豊能郡豊能町切畑村藤森神社跡[現在地名]豊能町切畑大円(おおまる)集落の藤の森(ふじのもり)にあったが、明治四〇年(一九〇七)木代の走落(きしろのはしりおち)神社(旧小玉神社)に合祀された。旧村社。「延喜式」神名帳の島下(しましも)郡一七座のうちに記される「走(ハシリ) 落(オチノ)神社鍬靫」に比定される。社伝によれば、寛平元年(八八九)に創建され、祭神は邇邇芸命のみであったが、のち相殿神として天照皇大神と少彦名命を祀った。大円・切畑(きりはた)・木代の産土神であったが、文永三年(一二六六)相殿の天照皇大神は木代に分祀されて小玉(こだま)神社、同少彦名命は切畑の中野東(なかのひがし)に分祀されて走湯(はしりゆ)神社となったと伝える。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報