藤橋跡(読み)ふじばしあと

日本歴史地名大系 「藤橋跡」の解説

藤橋跡
ふじばしあと

舟津町ふなつまち村と東町ひがしまち村を結び、高原たかはら川を渡る橋で、藤蔓で編んだため藤橋とよばれた。高原郷では舟津町村と茂住もずみ村に藤橋の記録がある。舟津町村藤橋は「飛騨国中案内」によれば、「長二四間、巾二間半、此橋は年毎に懸替有之、是は公儀御入用普請なり(中略)藤橋の義、元来は板橋にて、此橋を高原の大橋と昔より云事なり、往昔江馬殿御領地の節より大橋有之」とし、その後寛文八年(一六六八)八月洪水で落ち、延宝七年(一六七九)に架けたが、元禄七年(一六九四)の洪水で落ちてから藤橋になった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android