藤田六郎兵衛(読み)フジタ ロクロビョウエ

新撰 芸能人物事典 明治~平成 「藤田六郎兵衛」の解説

藤田 六郎兵衛(10代目)
フジタ ロクロビョウエ


職業
能楽囃子方(藤田笛方)

専門

肩書
藤田流笛宗家(10代目)

本名
藤田 豊二郎

別名
別称=藤田 六郎兵衛重明(フジタ ロクロビョウエシゲアキ)

生年月日
明治41年

出生地
愛知県 名古屋市

経歴
藤田家は能管=笛方として初代以来尾張藩に仕えた家柄。16歳で9代目重孝の養子となり、18歳で宗家を継承。大正13年名古屋で初舞台、昭和14年10代目六郎兵衛を襲名。藤田流の秘曲、一子相伝の「恋の音取」を死去までに6回演奏披露した。その能管の音色は現代能狂言界の絶品とも評価されていた。40年より日本能楽会会員。

所属団体
日本能楽会

没年月日
昭和55年 10月26日 (1980年)

家族
父=田鍋 惣太郎(幸流小鼓方),孫=藤田 六郎兵衛(11代目)


藤田 六郎兵衛
フジタ ロクロビョウエ


職業
能楽囃子方(藤田流笛方)

専門

肩書
藤田流笛宗家(8代目)

別名
別称=藤田 六郎兵衛重政(フジタ ロクロビョウエシゲマサ)

生年月日
文化9年

出生地
尾張国 名古屋(愛知県 名古屋市)

経歴
藤田流笛7代宗家・藤田重村の養子。尾張藩のお抱え能役者で、天保13年(1842年)家督を継承。明治維新後も名古屋を中心に活動した。

没年月日
明治30年 (1897年)

家族
五男=藤田 清兵衛(藤田流笛方)

出典 日外アソシエーツ「新撰 芸能人物事典 明治~平成」(2010年刊)新撰 芸能人物事典 明治~平成について 情報

世界大百科事典(旧版)内の藤田六郎兵衛の言及

【藤田流】より

…下川丹斎の弟子で禁裏御用を務め,のちに尾州徳川家に仕えた藤田清兵衛重政(1600‐77)を流祖とする。現宗家は11世藤田六郎兵衛(ろくろびようえ)(1953‐ )。能楽協会には5名の役者が登録され,主として名古屋で活躍している。…

※「藤田六郎兵衛」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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