一子相伝(読み)イッシソウデン

精選版 日本国語大辞典 「一子相伝」の意味・読み・例文・類語

いっし‐そうでん‥サウデン【一子相伝】

  1. 〘 名詞 〙 学問や技芸などの師が、その奥義や本質を自分の子どもの中のひとりにだけ伝えて、他の者には秘密にすること。
    1. [初出の実例]「是は万事の定めなれば、一子相伝にいたすべし」(出典:わらんべ草(1660)四)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

四字熟語を知る辞典 「一子相伝」の解説

一子相伝

学問や技芸などの師が、その奥義や本質を自分の子どもの中のひとりにだけ伝えて、他の者には秘密にすること。

[使用例] とりわけ大小秘事は、一子相伝というか、門外不出というか、文字どおり、秘中の秘とされており、のちに検校の資格をとった、相当才能のある連中でも、先生の生前には、なかなか免許皆伝というわけにはいかず[花田清輝*小説平家|1965~67]

[使用例] ただ黒にも例外があり、御前黒という、膚質に、黄金の梨地が沈んだような玄妙な黒ものだけはかたく御用とされ、その秘法も一子相伝の口伝とされてきた[司馬遼太郎*故郷忘じがたく候|1968]

出典 四字熟語を知る辞典四字熟語を知る辞典について 情報

企業の退職を希望する従業員本人に代わって退職に必要な手続きを代行するサービス。依頼者と会社の間に入ることで円滑な退職をサポートするとともに、会社への連絡などを代わりに行うことで依頼者の心理的負担を軽減...

退職代行の用語解説を読む