20世紀日本人名事典 「藤田若雄」の解説
藤田 若雄
フジタ ワカオ
昭和期の労働法学者 元・国際基督教大学教授。
- 生年
- 大正1(1912)年11月2日
- 没年
- 昭和52(1977)年1月2日
- 出生地
- 北海道
- 学歴〔年〕
- 東京帝国大学法学部法律学科〔昭和12年〕卒
- 経歴
- 産業組合中央金庫、住友鉱業に勤め、戦後昭和21年同社職員組合委員長となったが、同年6月西南学院大学教授に転じ、さらに24年東大社会学研究所に移り、25年同講師、43年同教授となり、48年から国際基督教大学教授。労働法が専門だが、学際的な労働組合の実態調査に力を注ぎ、体制化した労働組合を企業丸抱えの従業員組織と喝破、誓約集団としてとらえる労働法理論を展開した。また矢内原忠雄直系の無教会派クリスチャンとして無教会運動にも専心した。著書に「団結の法構造」「日本労働争議法論」「日本労働法論」「矢内原忠雄―礎をすえるもの」などがある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報