藤紫(読み)フジムラサキ

デジタル大辞泉 「藤紫」の意味・読み・例文・類語

ふじ‐むらさき〔ふぢ‐〕【藤紫】

藤の花のような紫の薄い色。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「藤紫」の意味・読み・例文・類語

ふじ‐むらさき ふぢ‥【藤紫】

〘名〙 薄い紫色。
俳諧・なにぶくろ(1812)元祿三年二月六日歌仙「孫曾孫うちならべたる花のかげ百歳〉 藤むらさきにさまざまの蝶〈乍木〉」

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色名がわかる辞典 「藤紫」の解説

ふじむらさき【藤紫】

色名の一つ。JISの色彩規格では「明るい青紫」としており、文章表現では藤色と同じだが、色を数値で表した場合は藤色よりも少し濃くなっている。一般に、藤色がかったのこと。藤色より紫みが強い。平安時代から江戸時代にかけて人気のあった藤色と高貴な色である紫を組み合わせた色。一種の復古的な気分を表す色とされ、江戸後期以降の色名と考えられている。

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