藩閥政府(読み)はんばつせいふ

精選版 日本国語大辞典 「藩閥政府」の意味・読み・例文・類語

はんばつ‐せいふ【藩閥政府】

〘名〙 明治維新に中心的な役割を果たした薩摩・長州・土佐肥前四藩、特に薩長両藩の出身者によって組織された政府、すなわち維新後の新政府。
※薩長土肥(1889)〈小林雄七郎緒論「己れ藩閥政治家を戴て首領と仰ぎながら洒蛙として藩閥政府を攻撃する者は之をいーたちごっこと云ふ」

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デジタル大辞泉 「藩閥政府」の意味・読み・例文・類語

はんばつ‐せいふ【藩閥政府】

藩閥によって組織された政府。明治維新後から大正期の政党内閣出現までの政府の称。

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世界大百科事典(旧版)内の藩閥政府の言及

【藩閥】より

…明治維新以後,維新を遂行した西南雄藩出身者が,明治政府の権力を独占するためにつくった排他的な政治的派閥をいう。主として薩摩,長州,土佐,肥前の出身者による人的な結合が藩閥で,とりわけ薩長を中心に独占された明治政府を藩閥政府という。この藩閥政府によって政治的利害が左右される政治が藩閥政治である。…

※「藩閥政府」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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