藩閥(読み)はんばつ

精選版 日本国語大辞典「藩閥」の解説

はん‐ばつ【藩閥】

〘名〙 同じ藩の出身者が団結して政府要職を独占し、他藩の出身者を排斥して、その登用を妨げること。また、その
※花間鶯(1887‐88)〈末広鉄腸〉中「御維新の後になりましてから、藩閥とか云ひまして」

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世界大百科事典 第2版「藩閥」の解説

はんばつ【藩閥】

明治維新以後,維新を遂行した西南雄藩出身者が,明治政府の権力を独占するためにつくった排他的な政治的派閥をいう。主として薩摩,長州,土佐,肥前の出身者による人的な結合が藩閥で,とりわけ薩長を中心に独占された明治政府を藩閥政府という。この藩閥政府によって政治的利害が左右される政治が藩閥政治である。 1867年(慶応3)12月9日の〈王政復古の大号令〉によって成立した維新政府は,当初,皇族・公卿・雄藩大名や有力な藩士によって組織されたが,版籍奉還(1869)から廃藩置県(1871)にいたる過程で改革を重ねるにしたがい,薩長土肥の有能な藩士,つまり,大久保利通西郷隆盛(ともに薩摩),木戸孝允,伊藤博文(ともに長州),板垣退助,後藤象二郎(ともに土佐),江藤新平副島種臣大隈重信(以上,肥前)らが主導権を握り,これに維新変革に参画した三条実美,岩倉具視らの公卿が調停的存在として例外的に加わった。

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