藪原宿
やぶはらしゆく
[現在地名]木祖村大字藪原
成立は、他の木曾の宿同様、天文年間(一五三二―五五)といい(木曾古道記)、隣宿奈良井まで一里半、鳥居峠を境としている。また藪原在郷を経て境峠を越えて奈川で野麦道へ通じる飛騨街道奈川道の分岐点ともなっている。南隣の宮越宿までは二里である。
宿の長さは元禄五年(一六九二)「高木伊勢守様御通ニ付福島ヘ宿々ヨリ書上写」(亀子文書)では三町三八間、天保一四年(一八四三)の中山道宿村大概帳には五町二五間とあって、奈良井宿などと同様、宿が拡張されている。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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