虎柏神社(読み)とらかしわじんじや

日本歴史地名大系 「虎柏神社」の解説

虎柏神社
とらかしわじんじや

[現在地名]青梅市根ヶ布

後沢うしろざわ鎮座。古くは諏訪明神と称した。祭神は大年御祖神・惶根神・建南方命など。旧郷社。享禄四年(一五三一)と推定される八月一〇日の三田信教書状(社蔵文書)は、飯綱権現祈祷を諏訪の神主左衛門大夫に依頼している。永禄八年(一五六五)六月一八日の大石高仲書状(同文書)では社領復旧のことが記される。小曾木おそき郷の惣鎮守、三田氏の要地勝沼かつぬま惣社であったと想定される。天正一九年(一五九一)朱印三石の地を付されている。慶長九年(一六〇四)三田みた谷代官の大野善八郎は「南無諏訪大明神御供免」として永一〇〇文の地を寄進している(社蔵文書)。享保一九年(一七三四)造営本殿(都指定文化財)は三間社切妻造。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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