虐ぐ(読み)セタグ

デジタル大辞泉 「虐ぐ」の意味・読み・例文・類語

せた・ぐ【虐ぐ】

[動ガ下二]《「しへたぐ」の音変化という》
攻めたてる。攻撃する。
「必ず大国から―・ぐるぞ」〈毛詩抄・七〉
きつく責める。ひどい目にあわせる。
年季腰元―・げて様子を聞くに」〈浮・娘気質・二〉
せかせる。急がせる。催促する。
稿本たびたび―・ぐれど、紺屋明後日作者明晩」〈滑・浮世風呂・四〉

しえた・ぐ〔しへたぐ〕【虐ぐ】

[動ガ下二]《「しえたく」「しえだく」とも》「しえたげる」の文語形

しいた・ぐ〔しひたぐ〕【虐ぐ】

[動ガ下二]しいたげる」の文語形。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「虐ぐ」の意味・読み・例文・類語

せいた・ぐ【虐】

  1. 〘 他動詞 ガ下二段活用 〙 虐待する。むごくあつかう。また、無実の罪におとす。しえたぐ。しいたげる。〔文明本節用集(室町中)〕
    1. [初出の実例]「わが掟に随はず、汝等よりうけおひたる者責めせいたげて」(出典:ぎやどぺかどる(1599)下)

しいた・ぐしひたぐ【虐】

  1. 〘 他動詞 ガ下二段活用 〙しいたげる(虐)

しえた・ぐしへたぐ【虐】

  1. 〘 他動詞 ガ下二段活用 〙しえたげる(虐)

せた・ぐ【虐】

  1. 〘 他動詞 ガ下二段活用 〙せたげる(虐)

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