虫合(読み)むしあわせ

精選版 日本国語大辞典 「虫合」の意味・読み・例文・類語

むし‐あわせ‥あはせ【虫合】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 歌合の一つ。左右に分かれて、それぞれの出した虫にちなむ歌を詠み、虫や歌の優劣を競う遊び。
    1. [初出の実例]「長嘯子の虫合に哥の判者にゑらまれしは、汝が生涯のほまれなるべし」(出典:俳諧・おらが春(1819))
  3. 物合(ものあわせ)の一つ。種々の虫を持ち寄って、その鳴き声や形状などについて優劣を競う遊び。《 季語・秋 》
    1. [初出の実例]「虫合 金虫 玉虫 蓑虫 いとと こうろぎ かまきり」(出典:俳諧・毛吹草(1638)二)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android