虫野村(読み)むしのむら

日本歴史地名大系 「虫野村」の解説

虫野村
むしのむら

[現在地名]小出町虫野

北は伊勢島いせじま新田、南は大浦おおうら村・十日町とおかまち村。初め板木城いたぎじよう山の北麓板木村・干溝ひみぞ村の中間にあった小集落であるが、のち棚の入たなのいりに移り、また魚野うおの川岸ふる町に移ったが、水害のため室町時代中期の頃までに現位置に固定したようである。元和四年(一六一八)の堀直寄先触状(小出町歴史資料集)に中継所として村名がみえるが、宿場的集落を意味するかは不明。慶長―元和(一五九六―一六二四)頃の高田藩の文書(小出郷文書集成)によると、十日町村との山論では、激しい実力行使があった。正保国絵図によると高四〇六石余。天和三年郷帳では浦佐組に属し、高四一〇石一斗余。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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