蚕糞(読み)さんぷん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

蚕糞
さんぷん

蚕の糞。組成は蛋白質 18.6%,炭水化物 56%で,そのまま家畜の飼料肥料になる。また発酵処理すると栄養価の高い飼料が得られる。1齢の蚕の糞は有機物が多いのに対し,熟蚕の糞は窒素,リン酸,カリウムの含有量が多くなる。蚕糞の抽出液処理物からステリン (化粧品,医薬品) ,ヘテロオーキシン (植物生長ホルモン) ,カロテノイド油 (飼料添加剤) ,フィトール (ビタミンE) が得られ,抽出残渣も飼料や肥料に利用される。

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精選版 日本国語大辞典の解説

こ‐くそ【蚕糞】

〘名〙 (「こぐそ」とも) カイコの糞。肥料として用いる。蚕滓(こかす)。蚕尻(こじり)。〔十巻本和名抄(934頃)〕

さん‐ぷん【蚕糞】

〘名〙 蚕の糞。肥料に用いたり、葉緑体を抽出する原料にしたりする。こくそ。

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