蛇は寸にして人を呑む(読み)じゃはすんにしてひとをのむ

ことわざを知る辞典 「蛇は寸にして人を呑む」の解説

蛇は寸にして人を呑む

蛇は一寸ほどの小さなものでも、すでに人を呑もうとする気迫がある。すぐれた人物幼少の頃から抜きんでた素質を示すことのたとえ。

[使用例] 栴檀二葉からこうばしく、蛇は一寸にして人を呑む気が有る。文三の眼より見る時はお勢はいわゆる女豪のばえ二葉亭四迷浮雲|1887~89]

[解説] 蛇は、一般には恐れられ嫌われる存在ですが、霊性をそなえたものとして神とされることもめずらしくありません。かつては、「栴檀は二葉より芳し」とともによく用いられました。

[類句] 蛇は生まれながらにして人を呑むの気あり

出典 ことわざを知る辞典ことわざを知る辞典について 情報