蛋白質リン酸化酵素C(読み)たんぱくしつリンさんかこうそシー(その他表記)protein kinase C

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「蛋白質リン酸化酵素C」の意味・わかりやすい解説

蛋白質リン酸化酵素C
たんぱくしつリンさんかこうそシー
protein kinase C

生体内に広く分布し,cAMPに依存しない蛋白質リン酸化酵素。神戸大学医学部の西塚泰美らによって発見された。ホルモン神経伝達物質などの外界からの刺激を受容し,細胞内に伝達する情報伝達系の中心となる酵素で,細胞の増殖,癌,免疫記憶など多様な細胞応答に関与している。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android