蜂の巣状構造(読み)はちのすじょうこうぞう

最新 地学事典 「蜂の巣状構造」の解説

はちのすじょうこうぞう
蜂の巣状構造

(1)honeycomb texture
比較的大きいガラスが鉱物内部に全体にわたって多数含まれ,蜂の巣のような構造を示す組織。外縁部は清澄な結晶が覆っている場合が多い。ガラスは不定形〜楕円形で,大きさは10〜50マイクロメートル程度である。火山岩,特にカルクアルカリ系列の安山岩中の斜長石斑晶に見られることが多い。加熱あるいは減圧による溶融によって形成されたと解釈される場合が多い。急成長に伴って形成されたとする説もある。参考文献:T. Kawamoto(1992) J. Volcan. Geoth. Res., Vol.49: 191。
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(2)honeycomb structure
岩石表面に,径・深さともに数cm程度の小さな円形の孔が蜂の巣状に密集したもの。かつては,飛砂が岩石表面を侵食する風食,化学的な溶食,あるいは節理面の硬化などに起因して形成されると考えられてきたが,海水飛沫を受ける海岸の岩石などに多く見られることから,海水中の塩類の結晶化による岩石や鉱物粒子の破壊(塩類風化)によって形成されたとする説が現在では有力。石造文化財の表面にも認められることがあり,100年オーダーで形成されうるとみられる。参考文献:S. Earle(2015) Physical Geology, 5.1 Mechanical Weathering。
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参照項目:塩類風化

出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

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