最新 地学事典 「塩類風化」の解説
えんるいふうか
塩類風化
salt weathering
物理的風化作用の一種。岩石の間隙に硫酸塩や塩化物などの塩類の結晶が成長する際の,結晶成長圧力をおもな破壊力として岩石を砕片化する。破壊する力は,ミラビル石(Na2SO4・10H2O)・テナルド石(Na2[SO4])・瀉利塩(MgSO4・7H2O)などで大きい。乾燥地域や,塩類供給が多い海岸で生じやすい。トンネル壁や建物の床下など,雨水が当たらず局部的に乾燥する条件下でも生じる。タフォニと呼ばれる楕円形の孔や,径数cmの孔の集合体である蜂の巣状構造をつくり,石造文化財の破壊にも関与する。
執筆者:西山 賢一
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

