精選版 日本国語大辞典 「蝙蝠付」の意味・読み・例文・類語 こうもり‐づけかうもり‥【蝙蝠付】 〘 名詞 〙 鎧(よろい)の製作上の革所(かわどころ)の部分の名。脇盾(わいだて)の壺板に草摺(くさずり)を仕つける際のように、狭い場所に広いものをつけるために裾開きの革を入れて上下を綴じつけるので、その革の形状が蝙蝠の羽を広げたのに似ているところからいう。蝙蝠付[初出の実例]「鎧の胴に草摺を付たる所の糸をゆるぎの糸と云也。此ゆるぎの糸の所を糸を不用して一枚革にて草摺を胴へ取付たるを蝙蝠付(カウモリヅケ)といふ也」(出典:随筆・貞丈雑記(1784頃)一一) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例