脇盾(読み)ワイダテ

デジタル大辞泉 「脇盾」の意味・読み・例文・類語

わい‐だて【脇盾/×楯】

《「わきだて」の音変化》よろいの付属具。右脇引合ひきあわせをふさぐために用いる。壺板つぼいた草摺くさずりからなる。脇当わきあて

わき‐だて【脇盾/脇×楯】

わいだて(脇盾)

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「脇盾」の意味・読み・例文・類語

わい‐だて【脇盾・脇楯】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「わきだて(脇盾)」の変化した語 ) 鎧(よろい)に付属する小具足(こぐそく)。右脇の引合(ひきあわせ)をふさぐために用いる。壺板草摺からなる。脇当。
    1. 脇盾〈集古十種〉
      脇盾〈集古十種〉
    2. [初出の実例]「義朝は、赤地の錦の直垂に、脇立(ワイダテ)・小具足計にて」(出典:金刀比羅本保元(1220頃か)上)

脇盾の補助注記

弓を引く右肩にかかる鎧の重量を軽減させる役割を果たす。伊勢貞丈は緒を左肩にかけて結ぶとしたが、「後三年絵巻」によれば、古くは腰にのみ結んだらしい。


わき‐だて【脇盾・脇楯】

  1. 〘 名詞 〙わいだて(脇盾)
    1. [初出の実例]「冝腋楯小手脚纏一従停止」(出典:類聚三代格一八・弘仁六年(815)二月一六日)

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