蝤蛑(読み)ガザミ

デジタル大辞泉 「蝤蛑」の意味・読み・例文・類語

がざみ【蝤蛑】

ワタリガニ科のカニ浅海にすむ。甲は横長の菱形で、甲幅約15センチ。緑色を帯びた暗褐色をし、甲の前縁にはぎざぎざがある。最後歩脚先端は平たく、夜間に遊泳する。青森以南に分布食用。わたりがに。がざめ。 夏》

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精選版 日本国語大辞典 「蝤蛑」の意味・読み・例文・類語

がざみ【蝤蛑】

〘名〙 (「かざみ」「がさみ」とも) ワタリガニ科の大形のカニ。北海道南部以南から台湾付近の浅海に分布する。甲羅は横に幅広い菱形で、甲長約七センチメートル、甲幅一五センチメートルぐらい。はさみは強大で、最後の歩脚は扁平で遊泳脚となる。雄は青緑色で、雌は暗紫色または暗褐色。昼は砂泥にかくれ、夜間に活動する。カニ料理として珍重される。わたりがに。がざめ。《季・春》
▼がざみの子《季・夏》 〔明応本節用集(1496)〕

がざめ【蝤蛑】

〘名〙 (「かざめ」「かさめ」とも) =がざみ(蝤蛑)《季・春》 〔十巻本和名抄(934頃)〕

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動植物名よみかた辞典 普及版 「蝤蛑」の解説

蝤蛑 (ガザミ)

学名Portunus trituberculatus
動物。ワタリガニ科のカニ

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

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