蟹行(読み)カイコウ

デジタル大辞泉 「蟹行」の意味・読み・例文・類語

かい‐こう〔‐カウ〕【×蟹行】

[名](スル)
カニのように横に歩くこと。横ばい。
蟹行文字」の略。
「時に―鳥跡に倦みたるまなこを移して」〈蘆花自然と人生

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精選版 日本国語大辞典 「蟹行」の意味・読み・例文・類語

かい‐こう ‥カウ【蟹行】

〘名〙
① 蟹(かに)が這(は)って行くこと。また、蟹のように横に歩くこと。よこばい。
江戸繁昌記(1832‐36)四「心、其の心に非ずと雖ども、狼顧蟹行虎視眈々たらざるを悔む」 〔高啓‐秋日江館詠懐詩〕
東京新繁昌記(1874‐76)〈服部誠一〉三「蟹行の書、蚯蟠の字、煥乎として皆其れ文章有り」

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普及版 字通 「蟹行」の読み・字形・画数・意味

【蟹行】かいこう(かう)

横に歩く。漢・張超〔青衣を誚(せ)むるの賦〕蟹行して妃を索(もと)め、旁行して偶を求む。

字通「蟹」の項目を見る

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