精選版 日本国語大辞典 「青衣」の意味・読み・例文・類語 せい‐い【青衣】 〘 名詞 〙① 昔、中国で天子や后妃が春着として着用した青い色の衣服。〔礼記‐月令〕② =うねめ(采女)[初出の実例]「又其天下氏姓青衣為二采女一、耳中為レ紀、阿曾美為二朝臣一、足尼為二宿禰一」(出典:続日本紀‐宝亀四年(773)五月辛巳)③ 昔、中国で身分の低い者の着る青色の衣服。また、それを着る人。召使い。しもべ。賤奴。[初出の実例]「不レ言二黄頭一、又不レ言二青衣一、満二舳艫一者尽紅顔」(出典:江吏部集(1010‐11頃)下・三月三日夜於員外藤納言文亭守庚申同賦桃浦落花)[その他の文献]〔捜神記‐巻一六〕 しょう‐えシャウ‥【青衣】 〘 名詞 〙 ( 「しょう」「え」はそれぞれ「青」「衣」の呉音 )① 青い色の衣服。せいい。[初出の実例]「一人の人青衣(しゃうえ)を着し、麗しく花を飾て高楼の上に在て、手に経巻を取て法蔵に告て云(いは)く」(出典:今昔物語集(1120頃か)七)② 仏語。壊色(えしき)の一つ。すなわち青い色の袈裟。密教では降伏法のときに着用する。〔法苑珠林‐三五〕 あおき【青】 衣(きぬ) ( 位色として緑色の朝服を着ることから ) 六位の異名。あおきころも。みどりのそで。 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例