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竿縁天井 さおぶちてんじょう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

竿縁天井
さおぶちてんじょう

日本建築の天井の一種。近世以来最も広く用いられてきたもので,壁上部にめぐらした天井の回り縁に,竿縁と呼ぶ細い横木を 30~60cm間隔に渡し,この上に天井板を乗せる。さらに中央部分がたわむのを防ぐため,野縁と呼ぶ細い角材を 180~270cm間隔で天井板の上側に渡し,これを吊木で上部から吊る。竿縁には,断面が正方形,長方形,面取りしたものなどがあり,数寄屋建築には自然のままの細い竹 (竹竿縁) や丸太 (丸太竿縁) なども用いられる。竿縁の代りに押縁を用いたものを平縁天井という。

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デジタル大辞泉の解説

さおぶち‐てんじょう〔さをぶちテンジヤウ〕【×竿縁天井】

竿縁の上に板を張った天井。

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リフォーム用語集の解説

竿縁天井

日本建築の和室で多く用いられている天井形式で、壁の上端に沿って回り縁を取り付け、その回り縁に一定間隔に竿縁を通し、その上に天井板を置いて作られる天井の事。竿縁は中間で垂れ下がらないように吊り木に固定され、間隔は30?60cmの間で、45cmが標準とされる。

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家とインテリアの用語がわかる辞典の解説

さおぶちてんじょう【竿縁天井/棹縁天井】

竿縁という細長い木材を一定の間隔(普通、30~45cm程度)で渡し、その上に板を張った天井。和室の天井ではもっとも一般的なもの。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

竿縁天井
さおぶちてんじょう

日本座敷でもっとも普通に用いられている天井形式で、壁の上端に沿って回り縁を取り付け、その回り縁に一定間隔に竿縁を通し、その上に天井板を置く。竿縁は中間で垂れ下がらないように吊(つ)り木に固定する。竿縁を通す方向は床の間と平行とするのが普通で、間隔は30~60センチメートルの間で、45センチメートルが標準である。ときには竿縁2本を1組とした吹寄せ形式に配置することもある。
 竿縁の断面は正方形ないしやや縦長の長方形で、下面両側に面をとるのが普通であるが、その面をとくに大きくとった竿縁を用いるものを猿頬(さるぼう)天井といい、高級工事に採用される。また数寄屋(すきや)座敷や茶室では細い丸太や竹を竿縁として用いることもある。
 天井板は杉材で肌の美しいものを用いることが多く、なかでも屋久(やく)杉、神代(じんだい)杉(宮崎県)、秋田杉などは著名である。そのほかでは欅(けやき)の玉杢(たまもく)など、総じて木目(もくめ)の明瞭(めいりょう)なものが喜ばれ、なかには砂摺(すなずり)天井と称し、天井板を砂でこすり木目をとくにあらわにする場合もある。天井板は羽重ねに張り合わせ、重ね部分にすきまがあかないように「いなご」を取り付けるが、一般に板の幅が広く、重ね部分の数が少ない天井ほど高級とされる。[山田幸一]

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世界大百科事典内の竿縁天井の言及

【天井】より

…安価な構法としては打上げ材に化粧セッコウボードや化粧合板を用いる。和室の天井には打上げ天井ではなく,竿(棹)縁(さおぶち)と呼ばれる細い材を30~60cmの間隔で回り縁(まわりぶち)にかけ渡し,その上にそれと直角に天井板を張る竿縁天井が用いられるのが一般的であった。現在ではつき板仕上げなどを施した工場生産品のパネルが用いられることが多い。…

※「竿縁天井」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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