かっ‐くつクヮク‥【蠖屈】
- 〘 名詞 〙 尺取虫が伸びるために一時からだをちぢめること。また、人がそのように身をかがめちぢめること。将来の雄飛に備えて慎み深く世を渡ることにもいう。
- [初出の実例]「小人怯レ寒、蠖二屈斗室一、未レ能二趨賀一」(出典:徂徠集(1735‐40)二〇・与猗蘭侯)
- 「己れと己れの天地を蠖屈(カククツ)の窄きに甘んぜんとするものぞ」(出典:一種の攘夷思想(1892)〈北村透谷〉)
- [その他の文献]〔晉書‐庾闡伝〕
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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