行ノ町(読み)ぎようのちよう

日本歴史地名大系 「行ノ町」の解説

行ノ町
ぎようのちよう

[現在地名]博多区古門戸町こもんどまち奈良屋町ならやまち下川端町しもかわばたまち綱場町つなばまち

土居町から北に続く南北道に沿う両側町。南は綱場町かけ町・土居町下の辻に、北は浜小路はましようじ町に続く。浜小路町との境を西側に古門戸町の通りへ通じる東西道があり、この道沿いに行ノ町横町がある。東側の蔵本番くらもとばんへ抜ける東西道とは食違いで交差する(福岡博多近隣古図)。慶長一五年(一六一〇)の御祓賦日記(神宮文庫蔵)に「行の町」の弥次郎がみえる。行町絵図(櫛田神社蔵)によれば、表口は二―三間の町家が多いが、入りは東側が一一間と一二間、西側が一七間から二一間と差異がある。蔵本番へ抜ける横道も当町に属し、角近くに地蔵が祀られていた(文政六年書写「博多古図」福岡市総合図書館蔵)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

排他的経済水域

略称 EEZ。沿岸国が水産資源や海底鉱物資源などについて排他的管轄権を行使しうる水域。領海を越えてこれに接続する区域で,領海基線から 200カイリの範囲をいう。沿岸国は,水中ならびに海底と地下の天然資...

排他的経済水域の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android