行儀・行義・形儀(読み)ぎょうぎ

精選版 日本国語大辞典 「行儀・行義・形儀」の意味・読み・例文・類語

ぎょう‐ぎ ギャウ‥【行儀・行義・形儀】

〘名〙
① 行為や動作の作法。たちいふるまいの規則。または行事の儀式。
※往生要集(984‐985)中「第二臨終行儀者、先明行事次明勧念
※太平記(14C後)一二「うたてかりける文観上人の行儀(ぎゃうギ)哉と、愚蒙眼を迷はせり
※滑稽本・浮世風呂(1809‐13)二「御奉公は有がたうござりますよ。(しつけ)るとなしに行義(ギャウギ)がよくなります」 〔史記‐張湯伝〕
② 行為。行状仕業(しわざ)
※東寺百合文書‐へ・応永七年(1400)九月・僧超珍東寺籠衆職請文「或加酒宴狂酔之濫倫、現無窮之異体、以放埒之形儀
③ (形動) 手本とすべき姿、形。また則(のり)とすべき行為をすること。また、そのさま。
平家(13C前)一〇「聖(ひじり)が行儀を見給へば、至極甚深の床の上には、真理の玉をみがくらんとみえて」
謡曲・安宅(1516頃)「それ山伏といっぱ役(えん)優婆塞(うばそく)の行儀を受け」
④ (━する) 制裁を加えること。
※初年兵江木の死(1920)〈細田民樹〉二「分隊長自分分隊の兵に行儀をするといふことで」

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