行堂(読み)あんどう

精選版 日本国語大辞典 「行堂」の意味・読み・例文・類語

あん‐どう‥ダウ【行堂】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「あん」は「行」の唐宋音 )
  2. 禅の行者(あんじゃ)のいる所。その建物。行者房。
    1. [初出の実例]「あんだうの円斎これをみて、何物なれば、この殺生禁断の所にて狼藉をふるまうぞとて、白木の弓に矢をはげ、しきりにとがむる」(出典:咄本・昨日は今日の物語(1614‐24頃)上)
  3. あんじゃ(行者)
    1. [初出の実例]「行堂 アンダウ 禅家使」(出典:運歩色葉集(1548))
    2. 「霜月樒柑百一折進上。行堂持来」(出典:醍醐寺新要録(1620))

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食器・調理器具がわかる辞典 「行堂」の解説

ひんたん【行堂】

普茶料理(ふちゃりょうり)(中国から伝わった精進料理)で、飯を入れるための桶のような形をしたふた付きの容器。また、その飯。

出典 講談社食器・調理器具がわかる辞典について 情報

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