行徳院(読み)ぎようとくいん

日本歴史地名大系 「行徳院」の解説

行徳院
ぎようとくいん

[現在地名]高松市番町一丁目

法泉ほうせん寺の東にある。美渓山福生院と号し、真言宗御室派。本尊千手観音。もと阿野南条あやなんじよう福家ふけ(現綾歌郡国分寺町)にあり、来迎らいごう院といった。開基は明確でないが、建武四年(一三三七)一一月一〇日年紀の「讃州南条郡福家村来迎院」の鐘銘が残されている(日本古鐘集成)。永正年中(一五〇四―二一)藤原家成の子孫という福家次郎資基によって福家村に再建され、生駒氏時代に高松城下に移った。寛文九年(一六六九)の「御領分中寺々由来」には「開基知不申候、福家次郎資基と申仁、永正年中、於南条郡再興仕、近年高松へ引移申事」とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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