日本歴史地名大系 「表御堂町」の解説 表御堂町おもてみどうまち 福井県:福井市福井城下表御堂町[現在地名]福井市松本(まつもと)三―四丁目・田原(たわら)一丁目福井城下の北辺にあり、東西に延びる町で、西御堂(にしみどう)町ともよばれる(文化年間辻子帳「福井市史」所引)。万治二年(一六五九)の大火で類焼した西御堂を始めとする、西本願寺末寺のみをここに集めた寺町で、通りの北側には西御堂(現浄土真宗本願寺派福井別院)を中心に、西には興宗(こうしゆう)寺、東には本覚(ほんがく)寺(現吉田郡永平寺町)、千福(せんぷく)寺、照護(しようご)寺、本向(ほんこう)寺(現足羽郡美山町)支坊真宗(しんしゆう)寺(現鯖江市)があり、これらの南側にもそれぞれ寺内寺や門前家が並んだ。なかでも本覚寺から真宗寺までの門前を五(ご)ヶ寺(じ)門前ともよび、また西御堂前から南へ、北陸街道までの通りを大門(だいもん)町とよび、法要仏参に賑った門前町であった。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by