表象主義(読み)ヒョウショウシュギ

デジタル大辞泉 「表象主義」の意味・読み・例文・類語

ひょうしょう‐しゅぎ〔ヘウシヤウ‐〕【表象主義】

象徴主義しょうちょうしゅぎ

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「表象主義」の意味・読み・例文・類語

ひょうしょう‐しゅぎ ヘウシャウ‥【表象主義】

〘名〙 ある形象音声によって感情・情趣を表現しようとする芸術上の主張傾向。特に岩野泡鳴が一九世紀末フランスに起こった象徴主義の表現面を重視してこの呼称を唱えた。
※文芸上の自然主義(1908)〈島村抱月〉八「ユイスマンも〈略〉『アンルート以後は自然主義中に漸次神秘主義標象主義の味を加へて来たと見られる」

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世界大百科事典(旧版)内の表象主義の言及

【認知工学】より

…むしろ,できるだけ単純化した世界を対象に研究を進めようとしてきた従来の認知科学に対し,現実の複雑な要因を対象の枠組みに含めながら,一定の実効を挙げつつその中で認知研究としての新しい問題点を明らかにしていこうとしており,いわば研究フィールドとして認知工学の実践現場をとらえている。たとえばサッチマンは,コピー機の使いやすさを検討する中で,人工知能研究が前提としていた表象主義の問題点を明らかにし,状況の中に埋め込まれた行為を中心に考える状況的認知situated cognitionという考え方を提唱した。また人工物と人の認知との相互作用の重視は,ロシアの発達・教育心理学者であったビゴツキーの理論の再評価ともあいまって,活動理論activity theoryとして展開している。…

※「表象主義」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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