被愛妄想(読み)ヒアイモウソウ(その他表記)érotomanie(仏)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「被愛妄想」の意味・わかりやすい解説

被愛妄想
ひあいもうそう
érotomanie(仏)

自分がだれかに愛されているという妄想。フランスの精神科医 G. G.デ・クレランボーによって報告された精神病の一型で,色情狂と訳されたこともある。この妄想を抱く者の大半は女性で,対象となるのは人気者,有名人,政治家などである。比較的長期にわたるあこがれと希望の時期から,失望と苦痛の時期を経て,憎しみと絶望の最後の時に入るが,この時期はしばしば周囲の人々や対象に対する実際の行動が見られるので,医学的・法的に最も危険である。

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