袱紗帯(読み)フクサオビ

デジタル大辞泉 「袱紗帯」の意味・読み・例文・類語

ふくさ‐おび【××紗帯】

塩瀬しおぜ綸子りんず縮緬ちりめんなどの柔らかい絹布で作った腹合わせ帯江戸時代から大正時代まで用いられた。

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精選版 日本国語大辞典 「袱紗帯」の意味・読み・例文・類語

ふくさ‐おび【袱紗帯】

  1. 〘 名詞 〙 塩瀬(しおぜ)羽二重などの柔らかい絹布で作った腹あわせ帯。江戸時代から大正時代ぐらいまで用いられた。昼夜帯
    1. [初出の実例]「藪入に押売するぞふくさ帯」(出典:俳諧・俳度曲(1722)下)

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世界大百科事典(旧版)内の袱紗帯の言及

【帯】より

…片面を黒繻子とした昼夜(ちゆうや)帯(鯨帯とも)は江戸中期から大正時代まで丸帯とともに女帯の代表であった。両面をやわらかい塩瀬羽二重などで仕立てたものは帛紗(ふくさ)帯と呼んだ。繻子に羽二重の染め,ししゅう,絞などを合わせたものはおもに付下げや小紋に,紬の無地と柄の腹合せは紬やウールに合わせる。…

【袱紗】より

…服紗,覆紗,帛紗などと書かれ,それぞれの使途によって使い分けられている。服紗小袖,袱紗帯のごとく柔らかな絹布で作ったもの,風呂敷または掛袱紗のように進物や貴重品を包んだり覆う用途のもの,あるいは袱紗料理のごとく本膳でない略式のものを指すこともある。茶の湯では,古帛紗(小帛紗とも書く),使い(持ち)帛紗,出し帛紗などと称される。…

※「袱紗帯」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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