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綸子 りんず

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

綸子
りんず

紋織の染生地の一つ。5枚または8枚綜絖 (そうこう) の繻子 (しゅす) 組織 (→サテン ) に,裏繻子で紋様を表し,製織後に精練したもの。経糸が長く浮いて光沢が美しく,光線の具合で紋様が見え隠れする。慶長年間 (1596~1615) ,中国の技法をまねて西陣で織り始められた。近来,振袖や訪問着に用いられ,京都府丹後,石川県小松,新潟県五泉などで生産されている。

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百科事典マイペディアの解説

綸子【りんず】

絹の紋織物。経緯(たてよこ)とも生糸を用い,普通,繻子(しゅす)組織の地織に裏繻子で紋様を織り出す。縮緬(ちりめん)に繻子組織で紋様を出した綸子縮緬,駒撚(こまより)糸による駒綸子などもある。
→関連項目ちりめん(縮緬)

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世界大百科事典 第2版の解説

りんず【綸子】

経緯(たてよこ)とも無撚の生糸を使って織り,製織後に精練して用いる後染(あとぞめ)・後練(あとねり)の紋織物。一般には地を経の五枚繻子(しゆす),あるいは八枚繻子として,文様はその裏組織で織り出す。地質が柔らかく,光沢に富むことを特徴とし,染呉服用の生地として広く活用されている。なお上記の本繻子のほかに,緯糸強撚糸を用いて皺(しわ)を出した子縮緬(ちりめん),四枚変化綾組織による平綸子などがある。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

綸子
りんず

白絹の紋織物。経糸(たていと)・緯糸(よこいと)に無撚(よ)りの生糸を使用し、表朱子(しゅす)と裏朱子による昼夜組織によって柄模様をつくる。石川県小松地方が主産地であり、主として白生地(きじ)のまま、女性礼服の白無垢(むく)や、裏地に使われる。経糸は21デニール2本引きそろえ生糸使い、緯糸は21デニール3本引きそろえ生糸使いが多く、柄出しはジャカード機を使って生産する。また、強撚糸(ねんし)を使った綸子縮緬(ちりめん)もある。[並木 覚]

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世界大百科事典内の綸子の言及

【着物】より

…ことに江戸時代初期のころは,はっきり区別され,支配者である武士社会の内部でも将軍,大名から下士,若党にいたるまで数多くの段階にわかれ,町人社会も大店(おおだな)の主人と番頭と手代,職人は棟梁(とうりよう)と弟子,農民は地主と自作と小作など,それぞれ服装に相違があった。たとえば白無垢(しろむく)の肌着は四位以上,それも大名は嫡男とかぎられ,熨斗目(のしめ)(腰に横縞または縦横縞のあるもの)は身分ある武士の式服であり,綸子(りんず)は一般武士には許されないなどである。地質(じしつ)の順位は綸子,羽二重(はぶたえ),竜文絹,二子(ふたこ)絹,紬(つむぎ)の順で,以下,麻および木綿となる。…

※「綸子」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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