裏見滝(読み)うらみのたき

日本歴史地名大系 「裏見滝」の解説

裏見滝
うらみのたき

大谷だいや川支流荒沢あらさわ川にかかる滝で、別名荒沢滝ともいう(日光山志)。高さ約四五メートル、幅二メートル。崖の上半分板状構造の輝石安山岩と下半分流紋岩との間の厚さ約二メートルの赤褐色の集塊岩が浸食されてくぼみ、そこに人工の道をつけて滝を真裏側から見ることができたので、滝の名が付けられたという。日光三名瀑の一つ。なお荒沢川上流には初音はつね滝・慈観じかん滝などもある。日光滞在中の芭蕉も訪れており、「おくのほそ道」には「廿余丁山を登つて滝有。岩洞の頂より飛流して百尺、千岩の碧潭に落たり。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

世界大百科事典(旧版)内の裏見滝の言及

【大谷川】より

…荒沢,田母(たも)沢,稲荷川など,支流は北から流入するものが多い。本・支流に多くの滝がかかり,華厳滝のほか,裏見滝,寂光滝などが著名。川を境に北は日光火山群,南は足尾山地に分かれる。…

※「裏見滝」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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