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補償光学 ほしょうこうがくadaptive optics

3件 の用語解説(補償光学の意味・用語解説を検索)

知恵蔵の解説

補償光学

地球大気のゆらぎによる星像の劣化を防ぐ装置。天体からの光は大気のゆらぎで波面が乱れる。補償光学は、目的の天体近傍の星の像を高精度でモニターして波面のゆらぎを測定、それを基に観測天体のイメージをほぼリアルタイムで補正し、星像の劣化を取り除くシステム。星像の大きさを10分の1程度まで小さくできる。すばる望遠鏡にもこの装置が完成し、0.06秒角の角度分解能が実現された。

(谷口義明 愛媛大学宇宙進化研究センターセンター長 / 2007年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」
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デジタル大辞泉の解説

ほしょう‐こうがく〔ホシヤウクワウガク〕【補償光学】

地上の望遠鏡による天体観測で問題となる大気の揺らぎを、電子的・光学的に補正する技術。大気の揺らぎをセンサーで捉え、その揺らぎを打ち消すよう、望遠鏡の鏡面を能動的に変形することで鮮明な星像が得られる。波面補償光学

出典|小学館
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

補償光学
ほしょうこうがく

地上の望遠鏡の天体観測において、大気のゆらぎで生じる星像の乱れを補正する光学技術。具体的には、星像の乱れ(位相変化)を波面センサーで計測して、その結果に応じて可変形鏡を変形させることで波面を元に戻し、対象となる天体像を回折限界まで復元させる技術である。波面補償光学ともいう。日本では、すばる望遠鏡において36素子補償光学系を使い実用化された。しかし、恒星のような点光源の場合なら、波面測定は比較的容易であるが、銀河のように広がった淡い天体の場合、波面測定がむずかしいことが問題であった。それを解決するために観測する天体の方向のすぐ横の大気中にレーザーにより星のような点光源(レーザーガイド星とよぶ)を発生させ、そのレーザーガイド星からの光により波面測定を行い、波面を補償する方法が開発された。ただしレーザーガイド星は、補正に必要なデータを得るガイド星がみあたらないときに、そのかわりとして使われる。現在すばる望遠鏡では188素子補償光学系とレーザーガイド星生成システムにより、太陽系外惑星からの光の直接検出、銀河形成史の解明などの領域で大きな成果をあげている。[山本将史]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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